2020.04.03

着ぐるみのこと

日常ブログ

こんにちは。

 

ファミリーマートのジャスミン茶を飲みながら、先日来社されたお客様より頂いたチョコレートをほおばっている者よりお伝えいたします。

 

今日はエアー式着ぐるみについて。

 

エアー式着ぐるみ。

色んな呼ばれ方してますよね。

 

空気で膨らませる着ぐるみ。

エアー着ぐるみ。

フワフワな着ぐるみ。

etc.etc

 

フォーカスでは『エアぐるみ』って呼んでます。

空気(エアー)の力で成形させる着ぐるみ、でエアぐるみです。

 

空気で膨らませる着ぐるみって、着ぐるみ好きな方々にはだいぶんと認知されてきましたが、あまり着ぐるみに興味がない方(フツーの人)にはまだまだ認知されていません。

 

フォーカスで製作しているエアぐるみは、バッテリーで送風機を動かし、着ぐるみを膨らませて成型させます。

エアぐるみを製作しだして長いですが、正直色んな送風機やバッテリーを試してきました。

 

初めて製作した時のバッテリーは、バイクに積んでいる鉛のバッテリー。

小さいとはいえ重量もあり、劣化も案外早くて使い勝手が悪かったですね。

 

万が一、落としてバッテリーが割れたら、中身は希硫酸ですから危険この上ない代物ですしね。

日本製の鉛のバッテリー(GS YUASA)を使用していましたが、安価なため中国製(メーカーは全く聞いたことない)にも手を出しかけましたが、液漏れをしやすいことが分かり断念。

しかし長時間使用していると重量があるので着用者の負担が大きく、できるだけ軽量化するのと安全性向上のため、何種類ものバッテリーに手を出しましたが、現在はリチウムバッテリーに行きついております。

重量は半分程度に。

落として壊れたとしても着用者にけがをさせる恐れがないので、コストは上がりますがリチウムバッテリーを使用しています。

劣化のスピードも鉛のバッテリーよりは長持ちしますしね。

※充電量の調整(残量を0にしないなど)が必要ですけど。

 

送風機については大きいサイズの送風機を1個にしたり小さいのを3個にしたり、いろいろと試した結果、中くらいのを2個ということになりました。

その送風機は1個単位での販売はしてくれませんので、50個程度の個数での受注生産品です。

1体につき2個使用するので、いつも50~100個単位で発注しています。

 

生地については、セシーナレザーというコスプレ衣装なんかによく使われる、フェイクレザーを内側に、一般的な着ぐるみなんかに使用されているボア生地を表面生地に使用し、2重構造で使用することが多いです。

 

足底は硬質ウレタンにゴムの波板を貼りつけることが多いですね。

靴の内部はクロックスタイプのサンダルを使用します。

 

バッテリーと送風機はコードでつなげ、バッテリーは着用者がボディバックをつけて収納します。

 

膨らませた後は内部空間が広いので、着用者の負担も小さく、内部で腕が自由に動くのでボディバックにペットボトルを入れておけば、着用中に水分補給も問題なくできます。

 

収納サイズは空気を抜くととても小さくなります。

大きめのキャリーケースに、本体からバッテリー等の備品まで全て収納できます。

軽自動車に載せることもできますし、電車移動も可能。

運送便もヤマトの宅急便で全国に配送可能。

 

収納や輸送のコストが大きく軽減されます。

 

こんなところがエアー式着ぐるみ、エアぐるみの特徴です。

 

正直良いところもあれば、悪いところもあります。

しかし総合的に考えるとメリットが大きいかな、と思いますがいかがです?

 

次はエアぐるみの製作仕様について。

ご使用において考えうること(メンテナンスや破損時の修理など)を考慮した作り方をご紹介します。

 

 

今日も電話は数本。

かかってきたのは全てキャンセルの電話。

 

さあ酒でも飲んで全て忘れます。

 

ではまたそのうち~