2022.12.13

視界について②

日常ブログ

こんにちは着ぐるみ製作です。

前回視界について主に役割と素材にフォーカスをあててお話しさせていただきました。

今回はもう少し掘り下げて角度についてお話ししていきたいとおもいます。

 

角度というと何だか難しそうな感じがしますがなんてことはありません。

着ぐるみのどこに視界を設定するかという問題になってきます。

ここでは大きく3つにわけてみましょう。

・自分の顔の真正面

・着ぐるみの真ん中おなかあたり

・股に近いあたり

それぞれによって見え方が違ってくるのですが

まずは自分の顔の真正面に視界を設定した場合、大体の予測はつくと思いますが

正面に人がいた場合、その人の顔あたりが見え、それ以外は見ることができません。

 

次に、着ぐるみの真ん中おなか当たりに視界を設定した場合

着用者は視界を通して見下げる感じになるので、

前方斜め45度あたりの地面あたりを見ることができます。

 

次に、股に近いあたりに視界を設定した場合

先ほどと同じように、着用者は視界を通して見下げる感じになるのですが

もっと手前の地面、足元付近を見ることができるようになります。

 

上記の3つを全て視界として設定すれば見える範囲も広く

着用者も周囲を確認でき安全に運営を行うことができていいことだらけなのですが

外から見れば三つ視界があるということになるのでデザイン面でおかしいことになってきます。

 

たまにおでこやおなか、股間あたりに視界を設定している着ぐるみを見ることがあります。

もちろんそれが悪いことではなく、視界もたくさんとれるので

弊社でもクライアント様のご希望でそのようにすることは多々あります。

しかしやはり外から見ると視界がまるわかりになってしまいます。

最終的にデザイン面にこだわるか、着用のしやすさ、

つまり運営面にこだわるかというところになってくるのですが中々難しい問題ですよね。

 

弊社では対策としてできるだけ目立たないように細いスリットを視界として設定することがあります。

エアー着ぐるみや薄手のウレタンで形成する場合にのみ有効な技です。

スチロールは強度保持のため厚みを持たせないといけないので場所によっては

スリットが厚みで見えなくなり機能しなくなります。

 

と、ここまで長々とお話ししましたが

視界について色々と考えることがあるのはわかっていただけましたでしょうか。

これから着ぐるみを作ろうと考えている方の理解が少しでも深まればと思っています。

ではでは、また会いましょう。