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ホットな食材

冬の到来と共に
社内でのわたくしへの風当たりが強くなってきております。
ホーカス取り締まられ役4号であります。

さて諸君!
この寒さを吹き飛ばすべく
昼食にはホットな食材でも召し上がろうではないかね。
そうだそうだ!
とわたくしの提案に対し社内での賛同者ゼロ。
わたくし1名による強行採決の結果、賛成多数により可決。

そこでわたくしはサークルKなるコンビニエンスへと出向き
約400円を要する高級カップラーメンを購入。
※ホットな食材とは上限400円を意味するものであり
 ホットホットホットな食材とは別称であり
 金額とホット数は比例するものであります。

そしてわたくしはレジにて精算を済ませ
レジ横のポットでお湯を注入。
スープと調味料、お箸はコンビニ袋に入れ小指にかけ
両手で容器のふたを閉めながら帰社。
いや、その帰路の出来事であった。

突然の突風が吹き荒れ
わたくしの小指にかけておった袋が落下
ズルズルと道路際まで風であおられておるのであります。

こ、これはいかん!
今すぐ回収せねばならんぞ、アズスーンアズだ!
とっさにダッシュを試みるも
容器のふたから熱湯が親指を直撃。
アッツー!
悶絶するわたくの目の前で
コンビニ袋の真上を2t車が見事ストライク通過。
オー!Oh-!
その雄たけびは無情に風に吹かれ
何もかも粉々に砕け散った残骸がさらに対向車に踏まれている・・・

オノレ!
この一連の出来事についのて強い憤りを
わたくしは全てロシア、プーチン政権の仕業であるものと断言するのであります。
こらプチ公、北方領土を俺個人に返還せよ!
やいプチ公、上限400円で4島を売却しホットな食材を手配せよ!
おいプチ公、風速8m注意、風速10m中止!

そこでだ諸君
問題はお湯が半分しか入っていない
調味料の一切ない、高級カップラーメンの行方である。
食べるのか?食べないのか?
いや、やっぱり食べるだろう。何といっても400円だぞ。
食べなければならないのだ、マストである。

わたくしは別の割りばしを用意し
本体を突っついてみたのでありますが
上カチカチ、下半分はかろうじてラーメン。
具の全体を持ち上げひっくり返しさらにお湯を注入。
かたわらの塩をふりかけ「これはいけるぞ」という手ごたえを掴む。

さっそく一口、食してみたところムムム・・・
古いタイヤの味がする。
いやプラスチック味だ。
石油コンビナート味だ。
こんなもん食えるか、アホンダラ!
今すぐ廃棄じゃ、ドインケツ!


そこでわたくしは社内人員に対し
ホットな食材はやめたまえと声を大にして提案。
しかしまたしても賛同者ゼロ。

日増しに風当たりが強くなってきております。
The answer is blowin’ in the wind  


  • 2016年12月13日